PHISON – AI処理機能を内蔵した初のSSDコントローラー

Author | 2025 年 5 月 23 日 | ニュースに登場するフィソン

Phison社は、TSMCの6nmプロセスをベースにAI処理を統合した初の製品となるE28 PCIe 5.0 SSDコントローラを発表しました。AI対応ストレージ技術におけるこの開発は、AIモデルのアップデートをサポートし、統合処理によってシステムパフォーマンスを向上させます。最大2,600K/3,000K IOPS(ランダムリード/ライト)を実現し、他のソリューションを10%以上上回る一方で、消費電力は他の6nmベースのコントローラと比較して最大15%削減します。E28は帯域幅と電力のバランスに優れ、競合製品よりも15~30%高い性能対電力比を実現しています。

AIワークロード向けに特別に設計されたE28は、推論およびトークン処理中のデータフローを高速化する回路を内蔵しています。Phison社によると、このAIアクセラレーションにより、トレーニング時間を最大50%短縮できるとのことです。このコントローラーは、コストよりもパフォーマンスが優先されるAIワークステーションやサーバーを対象としており、一般消費者やPCゲーム向けではありません。

ゲーミングSSDはシーケンシャルリード/ライト速度が向上していますが、ランダム操作では依然として遅いため、システムの応答性やPCの体感速度に影響を与えます。シーケンシャル速度は主にゲームやレベルの読み込みといったタスクに影響します。E28は、現在のゲーミングSSDよりも最大240%高速なランダムパフォーマンスを提供し、将来の主流ドライブはより応答性が高くなる可能性があります。

E28 の主な機能は次のとおりです。

  • AIを内蔵した初のPCIe 5.0 SSDコントローラ
  • TSMC 6nmプロセスで製造
  • より高速なランダム読み取り/書き込み(2.6M/3M IOPS)
  • 15%の消費電力を削減
  • パフォーマンスと電力の比率の向上
  • AIタスクを高速化し、トレーニング時間を50%短縮
  • ゲーミングPCではなくAIサーバー向けに作られています
  • ランダム速度240%はゲーミングSSDよりも高速

E28はAI市場に焦点を当てていますが、将来のバージョンと関連モデルでは、日常的なPCやゲームシステムのランダムパフォーマンスが向上することが期待されています。」- electronicsforu.com

ソース: 電子ブック

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